2009-10-30 ArtNo.42803
◆インテル、HCL/BSNLとWiMaxプログラム推進
【ニューデリー】Intel Corpは火曜(27日)、国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Limited(BSNL)及びHCL Infosystemsと共同でインドにおけるWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)振興計画(WiMAX acceleration programme)に乗り出すと発表した。3社は様々なプロモーション活動を通じ無線広帯域インターネット接続の普及を図り、数ヶ月以内にインテルAtomチップを搭載したWiMAX対応の『nettop』コンピュータを発売する。
デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレスが10月27/28日報じたところによると、インテルのPaul S. Otellini重役(CEO)は以上の消息を明らかにした。それによると、携帯電話の普及で大きな成果を上げたインドが次ぎに為すべきことは全国規模で広帯域無線アクセスを採用すること。これにより教育、保健衛生、雇用面で良好な機会を国民に提供できる。インテルはBSNLとともに無線広帯域インターネット接続の全国的な普及を図っており、BSNLはまたインテル及びHCLと協力してWimax対応コンピューターの農村における普及に今後本腰を入れる。ネットトップはHCLにより既に開発されている。価格は未定。
中国は数年内に米国を追い越し世界最大のコンピューティング市場になる見通しで、インドは中国に10年遅れをとっているものの、急成長する潜在性を備えている。インテルはインドに製造施設を設ける計画はないものの、製品開発面でインドへの投資を拡大する用意がある。インドの第三(3G)世代移動体通信ライセンス入札の遅れが取りざたされているが、WiMAX技術に関しては世界の動向に最悪でも6ヶ月遅れを採っているに過ぎないと言う。
ビジネス・スタンダードが29日伝えたところでは、インテルはTata Communications/Bharti Airtel/Reliance Communications等の指導的テレコム企業にWiMAX技術を提供する代わりに、子会社のIntel Capitalを通じこれらの企業の少数権益を取得する交渉を進めており、同交渉はかなり進捗しているようだ。観測筋は、WiMAXは第4世代(4G)技術に近く、第3世代GSMネットワークよりも高速な通信を可能にすると指摘する。インテルはスウェーデンやバングラデシュでは直接WiMAXサービス・ライセンス入札に参加しているが、インドでは既存サービス・プロバイダーと提携する道を選んだようだ。
一方、エコノミック・タイムズが28日報じたところによると、HCLはBSNLが募集したWimax設備購買入札において、4つの通信管区全てに一番札を入れた。しかし入札条件は1社が契約全体の50%以上を手にすることを禁じている。このためHCLは2通信管区の契約を放棄せざるを得ないものと見られる。
HCLが2契約を放棄するならTata Consultancy Services(TCS)とMahindra Satyamが恩恵を被る見通しだ。例えば、西部ソーンの場合HCLは980クロー(US$2.13億)、TCSは906クロー(US$1.97億)、Spanco/Mahindra Satyamチームは1042クロー(US$2.26億)を、東部ゾーンではHCLが861クロー(US$1.87億)、Mahindra Satyam/Spancoが904クロー(US$1.96億)、TCSが934クロー(US$2.03億)、Prithvi Informationが2000クロー(US$4.34億)を、それぞれオファーしたと言う。
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