SEAnews 2009-10-30 ArtNo.42802

【ニューデリー】Honda Motorcycle and Scooter India (HMSI)のハリヤナ州Manesar工場における労働争議が終に決着、平常の操業が可能になった。このため争議に伴う出荷の遅れで14万台に達した受注バックログも遠からず一掃できそうだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月30日報じたところによると、HMSIの長期賃金契約交渉が妥結し、労使双方は関係協定に調印した。HMSIの発表によると、労組は8時間のシフトに就くことを認め、第三生産ラインも正常な稼働率を実現できる見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルド、エコノミック・タイムズが28日伝えたところでは、HMSIの青山真二社長兼CEOとN.K. Rattan営業主任は前日の27日に記者会見し、労使交渉が間もなく妥結するとの見通しを語っていた。HMSIは、政労使3者会議を通じて長期賃金契約交渉を進めて来たが、過去1ヶ月間には、5500人の労働者の過半がストに参加、稼働率は約50％下降していた。
第三ラインは現在日産300～400台だが、数週間内に日産約1000台の水準に達する。3本の生産ラインの合計日産台数は2200台前後で、4400台の設備能力に比べ半分の稼働率になっていた。
一方、HMSIは28日、Aviatorスクーター新バージョンをお披露目した。価格は4万2160～4万7160ルピーと、既存バージョンの価格を2900ルピーほど上回る。110ｃｃの新エンジンを搭載した新バージョンの燃費は既存バージョンを15％上回る。HMSIは月間1万台を販売、今会計年度だけで11万台の販売を目指すと言う。