1995-02-08 ArtNo.428
◆<星>アズテク、営業額100%増加、第3工場建設準備
【シンガポール】地元サウンド・カード・メーカーのアズテク・システムズは好調な需要の拡大に対応するため、東南アジア地域に第3工場の建設を計画している。
マイケル・マン社長が6日記者会見し語ったところによれば、昨年は100%以上の売上増を記録、市場シェアも顕著に拡大した。米国の市場調査会社データクウェストによれば、昨年出荷されたサウンド・カードは960万枚に達した模様だが、アズテックの出荷量250万枚は、その26%を占める。これは一昨年の17%を上回り、アズテクは倒産したメディア・ビジョンに代わり、世界第2位のサウンド・カード・メーカーに浮上した。昨年上半期には前年同月比147%増の1億3200万Sドルの売上を記録したものの、純益は20%減の595万Sドルにとどまった。今月末には通年の業績が発表される見通しだ。こうした中で、シンガポールと中国にそれぞれ工場を有するアズテクは新たに1000万米ドル以上を投じて年産500万枚のサウンド・カード製造工場を東南アジアに建設する計画だ。同工場ではCD-ROMドライブやテレフォニー・カードの製造も手掛けられる。同社はまたビデオ会議製品市場にも進出、CD-ROMドライブについては世界市場の10%のシェア獲得を目指すと言う。(ST,BT,LZ:2/7)
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