【ニューデリー】中央銀行Reserve Bank of India(RBI)は10月27日、インフレ圧力を抑制する狙いから、市中銀行が預金の一部を政府証券に転換し、中央銀行に預けることを義務づけた法定流動性比率(SLR:stautory liquidity ratio)を25%に100ベイシス・ポイント引き上げた。しかし他の主要金利は据え置いた。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレスが10月27報じたところによると、RBIは信用政策の四半期に見直しに当たり、SLRを引き上げ、流動性の縮小を図ったが、支払い準備率(CRR:cash reserve ratio)は5%、レポレートは4.75%、リバース・レポレートは3.25%に、それぞれ据え置いた。このためSLRの引き上げで金利の上昇が生じることはないものと見られる。RBIはまた今年のインフレ見通しをこれまでの5%から6.5%に上方修正したが、2009-10年の国内総生産(GDP)成長見通しは6%にやはり据え置いた。