【ニューデリー】Reliance Industries Ltd(RIL)は、英国のマイノリティー・パートナーHardy Oil and Gas Plc(HOGP)が十分な天然ガスを発見できなかったことを理由にKrishna Godavari海盆D9鉱区第一探査井KGD-A1の放棄を発表した後も、同鉱区における活動を継続、新たに3本の探査井を掘る方針を明らかにした。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダードが10月23/24日伝えたところによると、D9鉱区にはHOGPが子会社Hardy Exploration & Production (India) Incを通じて10%、RILが90%、それぞれ出資している。
HOGPの発表によれば、第一探査井では、掘削中に背景ガスが確認されたものの、中部及び下部中新統地層に貧弱な貯留層砂が確認されたに過ぎなかった。第一探査井の掘削を通じて既に十分なデータが収集されており、これらのデータは更に3つの探査井を掘る際に利用されると言う。
ちなみにHOGPは2009年5月、「D9ブロックには10兆8000万立方フィートのガスと1億4300万バレルの石油が存在し、KG-D6鉱区に匹敵する埋蔵量を有する」と発表した。しかし炭化水素総局(DGH:Directorate General of Hydrocarbons)はその際、インド証券取引局(SEBI:Securities and Exchange Board of India)に、同発表は未だ検証されておらず、証券市場倫理にも違反していると訴えた経緯がある。
HOGPの23日の発表後RILのボンベイ証券取引所(BSE)における株価は4%下降した。RILは直ちに、D9ブロックにおける探査を継続する方針を明らかにし、RILがD9ブロックから撤退するのではないかとの、市場の懸念払拭に努めた。