SEAnews 2009-10-20 ArtNo.42771

【ニューデリー】世界的不景気や不順な雨期にも関わらず、インド企業の今会計年度税引き利益は、インプット・コストの低下に伴うマージン改善に助けられ23％の伸びが見込まれる。
インディアン・エクスプレスとエコノミック・タイムズが10月17日伝えたところによると、インド経済監視センター(CMIE:Centre for Monitoring Indian Economy)はその最新報告書の中で以上のように見通している。それによると2009－10年の法人売上げの伸びは4.1％にとどまる見通しだが、税引き利益は22.8％の伸びが予想される。石油部門を除く製造業の税引き利益は、原料の値下がりと金利の下降を背景に24.3％、金融サービスのそれは32.2％、非金融サービスのそれは20.4％、それぞれ上昇する見通しだ。
しかし2008－09年上半期に35％を記録した売り上げの伸びは、製品の値下がりや内外市場の需要減退で2008年12月期四半期には12.1％、2009年3月期四半期には0.1％に鈍化した。
とは言え2009年3月期四半期の税引き利益の伸びは16％を維持、2009年6月期四半期にはさらに19.9％に加速した。
また2009年9月期には、石油精製部門の好調に支えられ44％の伸びが見込まれる。石油部門以外の製造業の税引き利益は4.5％、金融サービス部門／非金融サービス部門のそれも26－19％の伸びが望める。とは言え同期の売上げは5.3％下降する見通しだ。
非金融サービスは人件費の増加を抑制するとともに、その他の支出も厳しく管理し、金利の下降を享受している。
インド企業のマージンは2008年9月期及び2008年12月期の6％前後から2009年3月期及び2009年9月期四半期の10％拡大していると言う。