2009-10-20 ArtNo.42770
◆2013年3月までにガス生産98%、石油33%アップ
【ムンバイ】Reliance Industries Ltd(RIL)がKrishna-Godavari(KG)海盆D6鉱区天然ガス田の生産を最高レベルまで高めるならインドの天然ガス生産量は98%アップ、またCairn India Ltd(CIL)が2011-12年及び2012-13年に石油生産をピークにまで高めるならインドの石油生産量は29~33%増加する。
インディアン・エクスプレスが10月14日伝えたところによると、新探査ライセンス政策(NELP:New Exploration Licensing Policy)下の第8次入札『Nelp-VIII』と炭層メンタン(CBM)探査政策下の第4次入札『CBM-IV』に対する投資家の反応は極めて冷淡で、インド政府にとっては期待はずれの結果に終わったが、Merril Lynchの『新たな躍進の段階を迎えようとしているインドの探査開発事業(Indian E&P -on the cusp of next exciting phase)』と題する報告書は以上のような明るい展望を示している。
インド国内の探査活動レベルが中から上の鉱区は鉱区全体の22%にとどまっており、しかも未探査鉱区の主要部分の潜在性は極めて高い。RILは間もなく国内最大のガス生産者になり、CILもその石油生産がピークに達する時には国内の主要な石油生産者として浮上する。両社は何れも2009年度から商業生産に着手した。RIL/Oil & Natural Gas Corporation (ONGC)/CILが発見した新ガス田の生産が3~4年内に開始されるのに伴い2010-11年度の水準に比べ生産量は250億~300億立方メートル増加する見通しだ。
RILはKG-D6ブロックの9つのサテライト鉱区とオリッサ州沖合Mahanadi海盆NEC-OSN-97/2(NEC-25)ブロックの6つのガス井で36~46mmscmd(million metric standard cubic meter per day)を生産、ONGCは2012-13年にはKG-DWN-98/2ブロックと隣接するブロックで25mmscmdのガスと日量2万バレルの原油を生産するものと予想される。
Gujarat State Petroleum Corporation Limited (GSPC)も3~4年内にKG海盆KG-OSN-2001/3ブロックにおけるガスの生産を開始する見通しだ。こちらのピーク時の生産量は6~9mmscmdと見られる。
1999-2000年以来、31のNELP割当鉱区及びプレNELP割当鉱区において106件の石油/ガス田が発見されており、これにはRILが発見したKG-D6とCILが発見したRJ-ON-90/1と言う2つの世界的規模の石油/ガス田も含まれている。これらの新石油/ガス田はそれぞれインドの石油/ガス資源を大幅に引き上げる潜在性を備えていると言う。
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