【ニューデリー】卸売物価指数(WPI)をベースにしたインフレ率は9月26日までの一週間に前週の0.83%から0.7%に僅かに鈍化した。これは食品価格が前週に比べやや下降したため。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダードが10月8日伝えたところによると、鶏肉は前週に比べ3%、果実野菜/調味料/香辛料/木豆(arhar)は各1%、加工食品の中では、油粕(oil cakes)が5%、輸入食油が2%、砂糖/モルト食品/椰子油/ピーナッツ油が各1%、それぞれ値下がりした。
しかしポテトは昨年同期に比べ81%、野菜は同43%、豆類は同20%、米は同17%、それぞれ値上がりしており、庶民生活に対する物価上昇の圧力はさして軽減していない。
アナリストらは、カルナタカ州やアンドラプラデシュ州におけるここ数日の洪水の影響で、向こう数週間に食料品は一層値上がりするものと予想している。
WPIベースのインフレ率は9月の第1週にマイナス圏を脱したが、4週間連続1%未満の水準にとどまっている。昨年同期のインフレ率は12.08%だった。
政府経済政策顧問は月曜、WPIベースのインフレ率が今会計年度末(2010年3月末)までに依然受容可能な5%のレベルになると見通したが、信用格付け会社Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)のDharmakirti Joshi主任エコノミストは6%のレベルに達すると予想、民間部門のエコノミストの中には8%に達すると見る向きもある。