【ムンバイ】Maruti Suzuki India Ltd (MSIL)やHyundai Motor India Ltd (HMIL)等のインドの小型車メーカーは過去数ヶ月35~40%の輸出成長を実現して来たが、ここに来て一部の欧州諸国が燃費の良い車への買い換えを奨励する廃車スキーム(scrappage programmes)を停止したことから、輸出が頭打ちになり、残る国々も今年末までに奨励措置を停止する見通しだ。
エコノミック・タイムズが10月6日報じたところによると、欧州最大の市場、ドイツやオーストリアでは既に廃車奨励措置は停止されており、他の国々も12月末までには停止する。こうした中でインドのカー・メーカーらは、欧州以外の市場開拓に重心をシフトしつつある。
今年初以来9月30日までにMSILは5万8500台以上を輸出、内A-Starが3万3500台、Nissan Pixoが2万5000台強(MSILは日産車も受託製造している)、その他が約7900台を占めた。MSILは2009-10通年の輸出を、前年の7万23台から13万台に拡大する目標を掲げて来た。しかしアナリストらは11万6000台強にとどまるものと予想している。
HMSIは2008-09年度に24万5000台を輸出、2009-10年度は27万台の輸出を目指している。同社は50%以上を欧州に輸出、取り分けドイツに大きな部分を輸出している。欧州市場にはi10及びi20モデルが輸出されている。同社筋によると年末までの輸出注文を得ているものの、新規受注は減退していると言う。