【ニューデリー】インドの8月の輸出額は142億8000万米ドルと、昨年同月の177億2000万米ドルに比べ19.4%減少、11ヶ月連続のマイナス成長を記録した。
デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが10月1/2日伝えたところによると、8月の輸入は32.4%減の226億6000万米ドルと、大幅な落ち込みを見た。これは主に国際原油価格がピークの1バレル147米ドルから70米ドルに下落したのに伴う石油輸入の縮小による。
8月の石油輸入は昨年同月の115億2000万米ドルから62億8000万米ドルに45.5%、非石油輸入は同219億9000万米ドルから163億8000万米ド 汲ノ25.5%、それぞれ下降した。この結果、8月の貿易収支赤字も昨年同月の157億8000万米ドルから83億7000万米ドルに縮小した。
年初5ヶ月(2009/4-8)の輸出額は前年同期の929億5000万米ドルから641億2000万米ドルに31%減少した。年初5ヶ月の石油輸入は前年同期の537億4000万米ドルから282億7000万米ドルに47.4%、非石油輸入は同999億4000万米ドルから740億2000万米ドルに25.9%、それぞれ減少した。この結果、年初5ヶ月の貿易収支赤字は607億3000万米ドルから381億7000万米ドルに縮小した。
インド輸出組織連盟(FIEO:Federation of Indian Export Organisations)のA Sakthivel会頭は、「輸出の落ち込み幅は7月の28.4%から19.4%に縮小しており、ここ数ヶ月間にさらに一桁台に縮小、米国や欧州市場の需要が上向くクリスマスには回復に転じる可能性がある」と予想した。
信用格付け会社Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)のDharmakirti Joshi主任エコノミストによると、2008年10月以来のマイナス成長は2009-10年第3四半期末までに、あるいは10月にもプラス成長に転換する可能性があると言う。