【ムンバイ】年商10万クロー(US$208.3億)の小売り組織部門は、昨会計年度第2第3四半期(2008/7-12)に最悪の市況を経験した後、今会計年度第2四半期(2009/7-9)には20％の成長を遂げ、力強い復調を窺わせた。
インディアン・エクスプレスが10月3日報じたところによると、インド小売り業者協会(RAI:Retailers Association of India)はこのほど以上の調査結果を発表した。それによると小売り組織部門は昨年第2四半期(2008/7-9)に35％の成長を記録したが、世界的金融危機の煽りを受け、昨年第3四半期(2008/10-12)の成長率は12％に減速、第4四半期(2009/1-3)のそれは、5％を割り込む一層の鈍化を見、今年第1四半期の成長率も5％にとどまっていた。
小売り組織部門は祝祭日シーズンの到来を前に、ブランド品のストックを20～25％上乗せし、雇用数も拡大している。国際不動産コンサルタント会社CB Richard Ellisによると、組織部門と未組織部門を合わせたインドの小売り市場規模は5110億米ドルと見積もられ、2013年までに8330億米ドルに成長する見通しだ。この内、組織部門は目下のところ全体の5％に満たないが、複合年間成長率(CAGR)40％の成長が見込まれ、2013年までに1070億米ドルの市場規模を備えるものと予想される。Jones Lang LaSalle Meghraj (JLLM)のShubhranshu Pani重役(MD)は、「今年第2四半期の伸びは、昨年第1、第2四半期ほど劇的ではないが、消費者の購買意欲には顕著な復調が見られる」と指摘した。
予想される第3、第4四半期の需要増に応じるため、Future Group、Star Bazaar、Hypercity、Croma、@home等の小売り大手は、大幅に在庫を拡大している。FutureグループのKishore Biyani重役(CEO)によると、衣料、アクセサリー、化粧品、シロモノ等、幅広いカテゴリーの売れ行きが上向いている。しかし贅沢品の売れ行きはまだ目立った復調を見ていないと言う。