SEAnews 2009-10-06 ArtNo.42714

【ニューデリー】二輪車販売の好調は9月も持続、Hero Honda Motors Ltd (HHML)とTVS Motor Company Ltd(TVSMC)の9月の二輪車販売台数は共に約4％増加、India Yamaha Motor(IYM)のそれは倍増、Suzuki Motorcycles India Pvt Ltd(SMIPL)のそれは26％アップ、Bajaj Auto Ltd(BAL)も約14％の伸びを実現した。
インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダードが10月1／2／3日報じたところによると、HHMLの9月の二輪車販売台数は40万1290台と昨年同月の38万5262台を4％上回った。しかし前月の41万5000台には及ばなかった。同社のスクーターPleasureの販売台数は全体の5％に達しなかった。観測筋によると、ハリヤナ州Gurgaonの工場地帯で生じた労働争議が同社の部品調達にも影響を及ぼしたようだ。
Honda Motorcycle & Scooter India(HMSI)はまだ数字を発表していないが、前月の8万5000台の水準を維持したものと見られる。同社はその実、それに先立つ数ヶ月月、月間10万台レベルの販売を行っていたが、HHML同様、納入業者の争議の影響を受けている。
二輪車市場シェア第2位にランクされる、BALの9月の輸出を含むモーターサイクル販売台数は昨年同月の21万7365台から24万9133台に14.62％、輸出を含む二輪車販売台数は同21万8494台から24万9795台に14.43％、輸出を含む三輪車の販売台数は同2万6887台から3万1121台に16％、輸出を含む二輪三輪車の合計販売台数は同24万5381台から28万916台に14％、二輪三輪車の輸出台数は同6万8572台から8万681台に17.66％、それぞれ増加した。125ｃｃ以上のモーターサイクル・セグメントにおけるHero Honda、Yamaha、TVS Motors等との競争が過熱する中、100ｃｃセグメントに再進出を図ったBALの戦略転換は、一定の効果を上げたようだ。
市場シェア三番手のTVSMCは9月に14万2553台を販売、昨年同月の13万7246台を4％上回った。この内輸出は1万272台を記録、アナリストらは今後輸出台数が一層増加するものと予想している。
SMIPLの9月のモーターサイクル販売台数は昨年同月の1万2514台から1万5719台に25.61％、IYMのそれは同1万142台から2万6394台に160％、それぞれ増加した。
9月の二輪車販売は90万台を僅かに上回る程度と見られるが、アナリストらはGurgaon一帯の部品納入業者らが労使紛争に直面しなかったなら、100万台の大台に乗っていたものと予想している。