【ニューデリー】Manmohan Singh首相は火曜(9/29)、インドの原子力発電能力は、三段階から成る戦略が成功すれば、現在の4120MW(メガワット)から47万MWに拡大するとの見通しを明らかにした。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとザ・ヒンドゥーが9月30日報じたところによると、この日、原子力の平和利用(peaceful use of nuclear energy)に関する国際会議の開幕式を主宰したシン首相は、以上の数字を掲げ、インド原子力産業のこうした成長は全世界の産業界に大きなビジネス機会を提供すると指摘した。国際社会とインドとの間の核利用に関する協力を再開させるための数多くの協定や契約が取り交わされており、こうした協定や契約は向こう数ヶ月あるいは数年の間に完全に実行されるものと見られる。国際原子力産業の主流にインドが復帰することは、インドにとってのみならず、世界のエネルギー安全保障の上からも大きな意味を有する。
世界的な核不拡散の努力に関わらず核(兵器)の拡散を阻止できなかったことは遺憾なことであり、インドの安全にも悪影響を及ぼした。世界的な核の不拡散を実現しようと思うなら、一律、無差別で、完全な核廃絶を目指すものでなければならず、こうした主張は国際的にますます受け入れられつつある。
核テロリズムとの戦いは大きな挑戦であり、インドはこの方面の世界的努力と安全対策を支持し、核安全保障首脳会議を来年開催すると言う米国のBarack Obama大統領の提案を歓迎する。インドは重要な核技術や核設備の輸出を制限する体制を備えており、自発的且つ一方的に核実験の停止を約束している。
インドは、核兵器保有国として、国際社会の責任あるメンバーとして、軍縮会議の一環としての『核分裂性物質生産禁止条約、いわゆるカットオフ条約(FMCT:Fissile Material Cut-off Treaty)』交渉に積極的に参加する用意があると言う。