SEAnews 2009-09-29 ArtNo.42695

【ニューデリー】米国の自動車大手General Motors(GM)とカルナタカ州Bangalore拠点のReva Electric Car Company(RECC)は、インド市場向け電気自動車を共同で開発・製造することで合意した。電気自動車新製品は12ヶ月以内に発売されると言う。
ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥーが9月25日報じたところによると、General Motors India Ltd(GMI)は24日RECCと関係協定を結んだ。両社はインドを電気自動車の開発・製造ハブにし、来年度中に最初の1モデルを発売することを目指している。
既に国内市場と海外市場向けに電気自動車を製造・販売しているRECCのChetan Maini副会長兼CEOによると、ＧＭ以外の国内自動車メーカーからも同様な協力に関して打診されているが、具体化したものはまだない。RECCとGMIは国内市場向けにシボレー・ベースの電気自動車を開発することを目指している。Revaカーの動力伝達システムを装備した最初のシボレー・モデルはSparkになる見通しだ。U-VAやBeatと言った他のモデルも両社提携の恩恵を受ける見通しだ。
GMIのKarl Slym社長兼MDによると、GMはSparkを年間4万台前後製造しているが、電気自動車の製造に伴い生産量を10～15％増加させる。GMIのグジャラート州Halol工場とマハラシュトラ州Talegaon工場で製造されるこうした電気自動車には、鉛電池とリチウム電池双方が搭載でき、改良型リチウム電池を搭載することも予定している。
鉛電池の場合1回の充電で約80キロ、リチウム電池の場合同120キロほど走行できる。一般に、リチウム電池を搭載した電気自動車の価格は、ガソリン車の2倍以上にのぼる。これはこの種のバッテリーは専ら輸入に依存しており、30万ルピー以上(US$6250)するため。
この日結ばれた契約の下、GMはRECCに電気自動車1台当たり一定額のロイヤルティーを支払う。しかし詳細は未定。
両社は中央政府及び各州政府と、充電スタンドの建設等、インフラの整備や、税制優遇措置の適応に関して交渉を進める方針と言う。