2009-09-25 ArtNo.42677
◆貨物鉄道計画への国際協力銀行の融資を閣議承認
【ニューデリー】インド政府が17日、国際協力銀行(JBIC:Japan Bank for International Cooperation)による貨物専用鉄道(DFC:Dedicated Freight Corridor)計画に対する1万7700クロー(US$36.87億)の融資を承認したことから、大幅に遅延していたDFC西部路線の建設がいよいよ着手される見通しだ。
ビジネス・スタンダードとインディアン・エクスプレスが9月17日報じたところによると、JBICは西部路線の第1期分ハリヤナ州Rewariとグジャラート州Vadodaraを結ぶ920キロ区間の工事に対する支援を認めており、同区間のコストは1万7700クロー(US$36.87億)。
マハラシュトラ州Navi MumbaiのJawaharlal Nehru Port Trust(JNPT)からVadodara- Ahmedabad- Palanpur- Phulera- Rewariを経由してデリーに至る全長1483キロの西部路線全区間の工事は2017年までの完成が目指される。ラジャスタン州/グジャラート州/マハラシュトラ州をカバーする西部路線全体のコストは2万6124クロー(US$54.42億)と見積もられる。
Manmohan Singh首相が主宰した閣議後記者会見したAmbika Soni情報放送相によると、日本の政府開発援助(ODA:Overseas Development Assistance)計画に基づくローンの返済期間は30~40年、年利は0.2%で、10年間の返済猶予つき。ローン条件の下、プロジェクトの元請けは日本企業もしくは、日本企業がリード・パートナーを務めるインドで登記された合弁会社が務めるが、下請け企業は如何なる国の企業が務めることもできる。鉄道省筋によると、ローンの30%、5300クロー(US$11.04億)は、日本からの商品/サービスの輸入に充当されねばならない。この日の閣議承認により、プロジェクトは4年を経てやっと資金繰りの目処がついたことになる。
Indian Railways(IR)は、EPC(engineering, procurement and construction)方式により、DFCの一部区間の工事を独自に進めることを試みており、東部路線の工事費の一部を世界銀行から融資を受けることに成功した。世界銀行は Mughalsarai-Khurja区間730キロの工事に1万2000クロー(US$25億)を融資することを認めている。
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