【ニューデリー】韓国のHyundai Motor Coが5000米ドルの小型車新モデルをインドで製造することを計画すれば、GM DaewooはMatiz Creativeを武器にインド・ミニ・カー市場進出を準備しているが、Maruti-Suzukiはかつての国民車Maruti 800をEuro-IV排ガス基準を満たしたグリーン・カーにアップグレードする可能性を検討している。一方、ニッサンは、タイ／中国／日本工場の需要に応じるため、2010年にインドで総額2000万米ドルの自動車部品を調達する計画だ。
デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレスが9月16／17／19日伝えたところによると、Hyundai Motor India LimitedのLheem Heung-soo重役(CEO)は日本経済新聞のインタビューに対してタミールナド州Chennai工場で800ｃｃカーを製造、5000～6000米ドルで販売する計画を語った。
これに対してGM Daewooは、親会社GMのインド／ベトナム／コロンビア／ウズベキスタンの工場でMatiz Creativeを製造、ミニカー市場のベンチマークにすることを目指している。同モデルは既に韓国で販売されており、2010年初に欧州市場に投入される。
一方、Maruti Suzuki India Ltd (MSIL)のRC Bhargava会長は、「M800をアップグレードする選択肢は開かれているが、まだ正式に検討していない。もしアップグレードするとなれば、モデルチェンジも検討する」と語った。M800は一時は主要都市の車道をほとんど独占し、ほぼ20年間インドの代表的国民車の地位を維持して来た。1997年に主要なモデルチェンジがなされた後、2005年に外観に僅かな改装が加えられ、2008年には液化石油ガス(LPG)モデルが発売された。
仮にアップグレードされないならEuro-III基準を満たすに過ぎないM800は来年4月11日以降、デリー、ムンバイ、ハイデラバード、バンガロールの路上から駆逐されることになる。また2015－16年には全国的にEuro-IV基準が採用される。
他方、ニッサンは2012年までにインドにおける部品調達量をさらに2倍の4000万米ドルに拡大する方針だ。Nissan Motor India Private Ltd(NMIPL)の徳山公信重役(MD/COO)はセダンTeana及びスポーツ・ユーティリティー車X-Trail新モデルの発表会の席上、以上の消息を語った。それによると、こうした部品には、エンジン・ピストン、クラッチ、点火装置、ディスクが含まれる。目下のところニッサンのチェンナイ工場プロジェクトには地元納入業者94社が参加していると言う。