2009-09-18 ArtNo.42654
◆Nalco、NPCILとオリッサ州における原発合弁協議
【コルカタ】National Aluminium Company (Nalco)はNuclear Power Corporation of India Limited (NPCIL)と、オリッサ州Ganjam県Pati Sonapurに共同で1万2000クロー(US$25億)を投じ原子力発電所を建設する合弁交渉を進めている。
ビジネス・スタンダードが9月16日伝えたところによると、NalcoのCR Pradhan会長兼MDは、オリッサ州Koraput県Damanjodiに設けたアルミナ製錬施設を訪れた際、以上の消息を語った。それによると、原子力発電所は恐らくオリッサ州Berhampur市近郊のビーチ・リゾートPati Sonapurの約1万エーカーの土地に設けられ、Nalcoは同プロジェクトに50%出資する見通しだ。オリッサ州とアンドラプラデシュ州の境界に接したPati Sonapur付近には、原子力局(DAE:department of atomic energy)傘下のIndian Rare Earths Limited (IREL)が経営するOrissa Sands Complex (OSCOM)が存在し、OSCOM敷地内のモナザイト処理施設では、ウラニウムが生産されている。原子力発電所の候補地は他にも存在するが、同地が最も有力視されている。
NPCILはインド米国民生用核協力協定が締結される以前に、Berhampur市近郊のGopalpurに大規模な原子力発電所を建設することを提案していた。同発電所はインド米国核協力協定締結後最初に建設される原子力発電所になる。プロジェクトや合弁契約の詳細は未定だが、NalcoとNPCILの交渉は進捗していると言う。
Nalcoはオリッサ州Angulのアルミニウム製錬施設付近に1200MW(メガワット)のキャプティブ発電施設を有し、同州最大規模の電力生産者でもある。ちなみにアルミニウム製錬コストの半ばは電力コストで占められている。
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