【ニューデリー】ナフサの国内需要は今年7月、前年同月比19.4%の落ち込みを見た。ナフサは発電部門や化学肥料部門における主要燃料としての地位を日に日に失いつつあり、7月には連続4ヶ月の落ち込みを記録した。観測筋はこうした傾向は今後も続くと見ている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月6日伝えたところによると、ナフサの国内需要は6月にも11.5%の落ち込みを見ていた。目下、ナフサの価格は、リッター36~37ルピーのディーゼル油を約3ルピー下回っているが、需要回復の兆しは8月にも生じなかった。
Reliance Industries Ltd(RIL)が経営するKrishna-Godavari(KG)海盆鉱区で採取された天然ガスの供給が今年初に開始される中で、ナフサの需要が軟化、7月には輸入も59.9%の落ち込みを見た。RILは8月には、電力/肥料/鉄鋼/都市ガス業界に35.42mmscmd(million cubic meter of gas per day)の天然ガスを供給した。石油計画分析小組(Petroleum Planning and Analysis Cell)も、KGガスの供給が開始されたことにより、ナフサの消費が大幅に減少すると予想している。RILとHaldia Petrochemicalsによるナフサ輸入の大幅な減少はこうした市況を反映している。
7月にはナフサの輸出も54.1%の下降を見た。ここでも価格が重要な役割を担っている。とは言え、干魃の影響が深刻化する中、8月には電力業界がナフサの使用を増やした可能性があると言う。