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2009-09-11 ArtNo.42634
◆石油化学工業成長率6.5%
【チェンナイ】インド政府は第11次五カ年計画期間(2007-12)の石油化学産業の目標成長率を12%に設定しているが、実際の成長率はこれまでのところ6.5%にとどまっている。
ビジネス・スタンダードが9月7日報じたところによると、『2009年国際プラスチック博(International Plastics Exposition 2009)』の会場で、化学・肥料省化学石油化学部のBijoy Chatterjee次官は以上の消息を黷チた。それによると、原油価格の変動と世界的な景気後退がこうした低調な成長率の背景に存在する。
しかし世界的には石油化学上流部門のナフサ及びガス・ベースのクラッカーから下流部門のプラスチックに至るまで比較的高い水準の成長が維持されている。インドはこうした世界の潮流に取り残されている。とは言え復調の兆しが生じており、第12次五カ年計画が終了するまでには、インドの石油化学工業も成長基調にのるものと期待されている。
世界的に石油化学品の生産は化学品生産全体のほぼ40%を占めているが、インドでは20%に過ぎない。また、世界のポリマー消費量が約2億トンであるのに対し、インドにおける消費量は620万トンと、3%前後のシェアにとどまっている。インドの国民1人当たりのポリマー消費量も5.2キロと、世界平均の25キロ、中国の30キロを大きく下回っている。世界の石油化学産業の成長の中心はアジアにシフトしているが、インドは、ポリマーの生産面でも消費面でも、世界の後方に取り残されている。こうした中でインド政府は『全国石油化学政策(National Policy on Petrochemicals)』や『石油・化学・石油化学投資地域(PCPIR:Petroleum, Chemicals and Petrochemical Investment Region)』コンセプトを打ち出し、石油化学産業の育成に本腰を入れている。
全国石油化学政策は、①高品質なインフラの整備/②ポリマーとプラスチックの国内需要の増進と国民1人当たりの生産と消費の促進/③近代化や研究開発の強化を通じた国内プラスチック加工下流部門の付加価値向上/④環境に優しい成長の実現、と言った施策を通じ、石油化学産業の上流及び下流部門双方における投資を拡大することを目指している。
PCPIRは、投資地域内に鉄道/道路/空港/公益施設等の物理インフラのリンケージを創出することを通じ、大規模かつ総合的で環境にも優しい方式で、石油・化学・石油化学産業を育成することを目指していると言う。
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