2009-09-08 ArtNo.42622
◆Spice/Virgin、MTNLの3Gフランチャイズに入札
【ニューデリー】国営電話会社Mahanagar Telephone Nigam Ltd(MTNL)が募集したムンバイ及びデリーにおける第三世代(3G)移動体通信サービス・フランチャイズ契約入札に、B K Modi氏のSpice Groupと英国企業Virgin Mobileが応札した。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダードが9月4日報じたところによると、MTNLオフィシャルはこのほど以上の消息を語った。
某外資系テレコム企業幹部によると、Bharti AirtelやVodafone Essar等はより収益性の高い顧客ベースを有し、この種の顧客は3Gサービス契約を結ぶ潜在性も大きい。これに対してMTNLの顧客ベースの収益性は低い。加えてフランチャイジーに課される厳しい契約条件によりビジネスのスコープは限られている。こうしたことからAT&TやFrance Telecom等の国際プレヤーは入札を見合わせたものと見られる。
MTNLは、民間企業に先駆けて3Gサービスを認められたものの、過去6ヶ月間に僅か1000人の契約者を獲得できたにとどまった。このため同社は7月に期限10年のフランチャイズ契約入札を募集した。
億万長者Richard Branson氏のVirginは欧州において3Gサービスを手がけており、実績を有するが、昨年国内におけるテレコム事業を売却したMod氏のSpiceは、3Gサービスの経験と最低100万人の契約者ベースと言う入札条件を満たしていないように見える。しかしDilip Modi氏は、「SpiceのパートナーMediaringはシンガポールにおいてインターネット電話VoIPサービスを手がけ、全世界に200万人の契約者を保持する」と語る。
一方、Virginは、既にTata Teleservicesとテレコム・サービス契約を結んでいるが、入札条件には、デリー/ムンバイ両市におけるテレコム・ライセンスを独自に取得せぬことが掲げられており、同規定に違反する恐れがある。Virgin IndiaのMA Madhusudan重役(CEO)はこの点に関して「同社はインドにおけるテレコム・ライセンスを保持しておらず、今後10年間に取得する計画もない。Tataとの提携は入札条件に違反するものではない」と語った。
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