【ニューデリー】Nissan Motor India Private Ltd(NMIPL)は8月28日、親会社がハッチバック式小型車Micra(日本市場名March)の生産ラインを英国からインドに移す方針を決めたと発表した。
デカン・ヘラルドとエコノミック・タイムズが8月28日伝えたところによると、インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)がこの日催した年次会議の会場で、NMIPLの徳山公信重役(MD/COO)は以上の消息を語った。それによると、日産は、世界市場向け小型車プラットフォームの最終段階の開発を進めており、ニューMicraは2010年3月までに、またインド製Micraハッチバックも6月までに初出荷される。
自動車業界筋によると、製造拠点をインドに移す主因としては、コスト競争力の強化につながることが挙げられ、またインドには良好な部品納入業者ベースが存在する。
徳山氏によると、来年5月から生産を開始、6月以降、欧州市場向けMicraの供給は全てターミールナド州Chennaiの工場から行われる。西アジア等、欧州以外の市場にも輸出される。輸出台数は当初の年間11万台から徐々に18万台に拡大される。
最初のインド製ニッサン・カーにはVプラットフォームが用いられ、Micraも同プラットフォームをベースに製造される。2011年までにセダン・バージョンも製造される予定で、第3のバージョンはなお計画段階にある。ニッサンはインドで別に2モデルを製造する計画だが、如何なるモデルを製造するかはなお検討中。最終的にはミッドレーンジのモデルもインドで製造することを目指している。
姉妹会社Renault Indiaはインドにおける製造計画をなお凍結しているが、ニッサンの小型車プラットフォームを用いる可能性がある。両社は50:50の合弁を組んでいるものの、インドにおける4500クロー(US$9.37億)の投資の出資率は、異なるものになると言う。