SEAnews 2009-09-01 ArtNo.42598

【コルカタ】シンガポール拠点のインフラ開発業者Universal Success Enterprises Ltd(USEL)は、向こう10年間に西ベンガル州、グジャラート州、マハラシュトラ州に総額23万7000クロー(US$493.75億)を投資する計画だ。
インディアン・エクスプレスが8月27日伝えたところによると、USELのPrasoon Mukherjee会長はこのほど、以上の計画を語った。USELは西ベンガル州Nayacharにインドネシア企業Salim Groupと、化学産業ハブを開発するが、同計画が当局の最終認可を得たなら、他のプロジェクトにもサリムの参加を求める。
USELは西ベンガル州におけるインフラ開発事業だけで12万5000クロー(US$260.42億)の投資を予定している。これにはNayacharにおける1万1000クロー(US$22.92億)の『石油／化学／石油化学投資地域(PCPIR:petroleum, chemicals and petrochemicals investment regions)』、Howrahの390エーカーの土地における6000クロー(US$12.50億)の総合タウンシップ『Kolkata West International City (KWIC)』が含まれる。
USELはこの他、3000万平方フィートの『Kolkata International Logistics City』、コルカタ郊外の100エーカー以上の土地に建設する国際クラスのコンドミニアム『Uniworld City』、1万MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の発電所、専用港の開発を計画。傘下のMahabharat Motors Manufacturingは、西ベンガル州Uluberiaの65エーカーの土地に工場を設け、来月からTVS Motor Company Ltd(TNSMC)のために二輪車の製造を開始する。
USELはグジャラート州においても8万7000クロー(US$181.25億)の投資を約束している。これらのプロジェクトには、2つの港湾の建設と、1万MWの発電所の建設が含まれ、特別経済区(SEZ)の開発も検討している。Mukherjee会長によると、Dholeraの地方当局から1ヶ月以内に用地の引き渡しを受けるが、事業化調査を終えて着工するまでには1年を要する。港湾付近に1カ所乃至2カ所の発電所を設け、USELグループがモンゴルで経営する炭坑から石炭の供給を受ける。約7000クロー(US$14.58億)を投じ、石炭の輸入に必要な港湾ターミナルやその他のインフラを開発する。グジャラート州Ahmedabad近郊Dholera SIRには、約3万クロー(US$62.50億)を投じ、工業インフラと都市インフラを開発する。
マハラシュトラ州政府とは、SEZの開発と5000MWの発電プロジェクトに関して交渉を進めており、同州には2万5000クロー(US$52.08億)を投資する計画と言う。