【コルカタ】インド中央政府は最近、採掘された鉄鉱石の販売価格に10%の従価式ロイヤルティーを課したが、チャッティースガル州の海綿鉄製造業界は鉄鉱石の生産にロイヤルティーを課すのではなく、鉄鉱石の販売にロイヤルティーを課すなら国営National Mineral Development Corporation (NMDC)からの鉄鉱石の購入をストップすると、警告を発した。
ビジネス・スタンダードとインディアン・エクスプレスが8月24日伝えたところによると、チャッティースガル海綿鉄製造業者協会(CSIMA:Chhattisgarh Sponge Iron Manufacturers Association)のAnil Nachrani会頭は、同紙にCSIMAの以上の方針を語った。それによると、新ロイヤルティーにより州政府は歳入増が望めるが、鉄鋼メーカーは最大の損失を被る。
インド国内における鉄鉱石のトン当たり販売価格は2500~3500ルピー、これに対して鉄鉱石のトン当たり生産コストは500ルピー前後である。
Nachrani会頭は、「ロイヤルティーは鉄鉱石に課し、鉱山会社が負担すべきだ」と指摘する。ロイヤルティーが販売価格に上乗せされるなら、鉄鋼メーカーはトン当たり200ルピーほど余分に支払わねばならない。鉄鋼製品の最終価格はトン当たり1000ルピーほど上昇することになると言う。