【チャンディガル】ハリヤナ州工業インフラ開発公社(HSIIDC:Haryana State Industrial and Infrastructure Development Corporation)とインド貨物専用鉄道会社(DFCCIL:The Dedicated Freight Corridor Corporation of India Ltd)は、デリー・ムンバイ産業大動脈(Delhi-Mumbai industrial corridor)内に多目的ロジスティクス・パーク(MLP:multi-logistic park)を開発する。両社はこのほど関係覚書を交換した。
インディアン・エクスプレスが8月26日伝えたところによると、HSIIDCオフィシャルはこのほど同紙に以上の消息を語った。それによると、DFCCILとHSIIDCは50:50の出資率で特別目的会社(special purpose vehicle)を設け、計画を進める。MLPはハリヤナ州Rewariの2000エーカー以上の土地に設けられる。土地の選定、技術・経済調査、ビジネス・モデルの検討等の作業が今後進められる。候補地の目星はついている。
Jurong consultantsやKPMGから成るコンソーシアムが事業化調査を引き受け、DFCCILは、IL&FS Infrastructure Development Corporationを、交通量に関する調査のコンサルタントに指名した。HSIIDCはまたIL&FS Cluster Development Initiative Ltdと、土地を奪われる住民のリハビリテーション・プログラムに関する覚書を結んだ。
プロジェクトの主要コンポーネントには、運輸/ロジスティクス・インフラ、ハイエンド人材訓練施設、情報/サービス施設、公益施設、省エネ施設が含まれる。
多目的ロジスティクス・パークの開発は、インド政府と日本が共同で進めるデリー・ムンバイ産業大動脈計画に呼応してHSIIDCが提起した4件の早期実行計画(four early-bird projects)の一環で、他の3件とは、①デリーと今後開発される製造業ハブを結ぶ地域大量高速輸送サービス(MRTS)、②Dharuhera地区における合弁事業、③Faridabad/Gurgaon間及びJhajjar/Farrukhnagar間鉄道2路線の建設。
三井物産の現地子会社Mitsui & Company India Pvt Ltdは、ハリヤナ州内に日本工業・運輸・ロジスティクス・パークを開発するため、2008年12月にHSIIDCと関係覚書を結んだが、多目的ロジスティクス・パークがRewariに設けられるなら、三井が計画するパークもRewariに設けられる可能性があると言う。