SEAnews 2009-08-25 ArtNo.42576

【チェンナイ】インド南部を拠点にする情報技術(IT)／IT対応サービス(ITES)企業の2008－09年度営業収入は約6万クロー(US$125億)と、前年比15％の成長を見た。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが8月19／20日、『インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)南部地区四半期産業経済報告：IT/ITES産業』を引用し、報じたところによると、国内230社以上のIT/ITES上場企業の44％以上が南部に本社を設けている。
カルナタカ州におけるソフトウェア企業の数は2004－05年の1520社から2006－07年の1885社に24％、タミールナド州のそれは同855社から1127社に32％、それぞれ増加した。
タミールナド州のソフトウェア輸出は2007－08年の2万8430クロー／60億米ドルから2008－09年の3万6680クロー／79億米ドルにルピー建てで29％、アンドラプラデシュ州のそれは同2万6120クロー／57億米ドルから3万2500クロー／70億米ドルに24.5％、カルナタカ州のそれは同5万8500クロー／127億米ドルから6万7500クロー／147億米ドルに15％、それぞれ増加した。
アンドラプラデシュ州は年間ソフトウェア輸出6万9000クロー(US$143.75億)の実現と、30万件の直接雇用機会の創出を目指している。一方、ケララ州IT産業の年間売上げは約150億米ドルをマーク、約6万人を雇用している。
インドのIT／ITES産業の2008－09年の年間売上げは27万4000クロー／595億米ドルで、うち輸出売上げが75％以上の21万6200クロー／470億米ドルを占めた。同業界の2003－04年から2008－09年の間の複合年間成長率(CAGR)は30％を記録した。
インドIT／ITES産業の2013年の予想年間売上げは1050億米ドルにCAGR13.9％の成長を遂げる見通しで、うち国内売上げが20万6400クロー／410億米ドルと、CAGR15.8％の成長が見込まれている。
CII南部地区副会長(DC)を務めるInfosys Technologies LtdのS Gopalakrishnan重役(CEO/MD)によると、インドのIT企業は、ますますBRIC(ブラジル／ロシア／インド／中国)及びアジア太平洋地域(APAC)に照準を合わせるようになっている。持続的な国内総生産(GDP)の伸びと公共支出の増加、そして公共部門によるITの導入に支えられ、国内市場が国際市場を上回る速度で成長するものと見られる。BPO(business process outsourcing)を含むアウトソーシング市場は現在の5000億米ドルから2020年までに1兆5000億乃至1兆6000億米ドルに成長が見込まれると言う。