2009-08-21 ArtNo.42566
◆越、FTA一部条文への調印拒絶;左派、反FTA運動展開
【ニューデリー】ベトナムはインドと東南アジア諸国連合(ASEAN)がこのほど取り交わした自由貿易協定(FTA)の一部条文への調印を見合わせており、このため同国は関税減免の恩恵を享受できない。一方、インド共産党マルクス主義派(CPI-M)のPrakash Karat書記長は水曜(19日)、左派戦線がインドASEAN-FTAに反対するキャンペーンを展開する方針を明らかにした。同協定はインド農民に致命的不利益を与えると言う。
エコノミック・タイムズとインディアン・エクスプレスが8月19/20日伝えたところによると、ベトナムは自国が自由市場国家であることを認めるようインドに求めたが、インドはこれを拒絶した。このため、ベトナムはFTA中の4つの協定の2つのみに調印、残りの2つへの調印を見合わせた。
ケララ州Kannur近郊Iruttyで催されたCPI-M党員集会の席上、Karat書記長は、左派戦線のメンバーは8月26日にニューデリーで会合し、反FTAキャンペーンの詳細を協議すると語った。同氏によると、Manmohan Singh首相に率いられる統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)政権は、左派政党の閣外協力を解消した後、反大衆的ないわゆる自由化政策を積極的に推進していると言う。
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