2009-08-21 ArtNo.42561
◆Tata Steel、越・南ア鉱山会社と合弁交渉
【ニューデリー】全世界の鉄鉱石及びコークス用炭資源の開拓に余念のないTata Steel Ltd(TSL)は、グローバル・オペレーションに必要な原料供給を確保する狙いから目下ベトナムと南アフリカの鉱山会社2社と合弁交渉を進めている。
インディアン・エクスプレスが8月17日、TSLの年次報告(2008-09)を引用し報じたところによると、同社は、南アフリカの鉄鉱山会社と合弁を組むことを検討している。同プロジェクトはなお評価段階にあるが、実現すれば欧州のグループ企業Corusに鉄鉱石を供給することになる。Corusは自前の鉄鉱山も炭坑も保持しておらず、欧州における鉄鋼事業の最優先課題は原料供給を確保することにある。
TSLはまたベトナムのThach Khe鉄鉱山に30%出資する計画だ。TSLは2007年にVietnam Steel Corporationと鉄鋼プラントを設ける合弁契約を結んでおり、Thach Khe鉄鉱山は、建設される鉄鋼プラントから約60キロの距離にある。このため鉄鋼プロジェクトが必要とする原料を供給できる。TSLは同製鉄所に65%出資する。
年次報告書は、これら鉄鉱山の埋蔵量等、詳細に触れていない。
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