【アーマダバード】インドが2020年までに2万MW(メガワット)の核発電キャパシティーを備えると言うManmohan Singh首相が掲げた目標を実現するには、今後10年間におよそ8万クロー(US$166.6664億)を投資する必要があると見られる。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月13日伝えたところによると、Gujarat State Petroleum Corporation Ltd (GSPC)が経営するPandit Deendayal Petroleum University (PDPU)原子力発電学部のS.C. Katiyarプログラム部長はこのほど以上の見通しを語った。マハラシュトラ州Tarapur原子力発電所の所長を努めた経歴も有するKatiyar氏によると、以上の投資は公共・民間両部門によりなされる。
現在インドは、国内総発電能力の3%に相当する僅か4000MWの原子力発電キャパシティーを備えているに過ぎない。首相が掲げた目標は、これを5倍に拡大することを意味する。そのためには、大量の人材も育成する必要がある。グジャラート州も最近、原子力発電所の建設地に選ばれた。
チェルノブイル発電所の事故以来、欧州ではフランスを除き過去30年にわたり原子力発電所の建設計画が停頓していた。
しかし今や多くの国が再び長期的エネルギー源としての核発電に注目、ニュークリア・ルネッサンスが到来した。向こう15年間に70近い原子力発電所が世界各地に設けられる見通しだ。この内40の核反応炉の建設が20カ国で目下進められている。また発展途上国29カ国が原子力発電事業に乗り出した。
インドを含む多くの国が原子力発電関連の人材を大量に必要としている。PDPUはこうした需要に応じるため2年制の原子力工学修士コースを開設した。工学部及び科学部の学生の中から試験を通じて20人を選考し、同修士コースに参加させる。つい最近までは、原子力局(DAE:department of atomic energy)とインド工科大学(IIT:Indian Institute of Technology)Kanpur校のみがこの種のコースを設けていたが、今では他の大学も設けるようになったと言う。