【ニューデリー】野菜、穀物、豆類、砂糖、加工食品等必需品価格の高騰が続く中、卸売物価指数(WPI)をベースにしたインフレ率は8月1日までの1週間に-1.74%と、連続9週間のマイナス成長を記録した。
デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥーが8月13/14日伝えたところによると、-7.4%のインフレ率は1978年6月の-1.9%に次ぐ過去30年来の大幅な落ち込み。これは主に比較対象になる昨年同期に16年来最高の12.91%のインフレが記録されていたことに伴うもので、その実、一次産品グループと製造業品目グループは前週に比べ各0.1%上昇、燃料/電気グループ指数も前週の338.2から338.3に僅かに上昇した。
また日常必需品は高騰し続け、庶民の生活に深刻な影響を及ぼしている。昨年同期と比べた値上がり幅は、野菜が43%、穀類が12%、モルト酒が42%、加工食品が9%にのぼり、前週に比べても野菜が0.2%、豆類が0.6%、酒類が12.8%、セメント・スレート/石墨が12.9%と、それぞれ顕著な上昇を記録した。
信用格付け会社Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)のDharmakirti Joshi主任エコノミストは、「不順な雨期の影響で食品インフレは今後一層加速する」と予想した。しかし中央銀行Reserve Bank of India(RBI)のD Subbarao総裁は14日、「インフレ再燃を防ぐための行動は、値上がり圧力がまだ生じていない現状では時期尚早」と語った。
ちなみに6月6日までの1週間のインフレ率は、これ以前に発表された-1.61%から-1.01%に上方修正された。