SEAnews 2009-08-11 ArtNo.42528

【ニューデリー】Dayanidhi Maran繊維産業相は6日、「政府は、今年6月30日までに技術向上基金計画(TUFS:Technology Upgradation Fund Scheme)下に補助を申請した者全員に総額2546クロー(US$5.22億)の補助金を支出する方針を決めた。同額は3日以内に申請者の銀行口座に振り込まれる」と発表した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥーが8月7日伝えたところによると、この日記者会見したMaran繊維産業相は、「政府が一度にこうした多額の補助金を支出するのは初めてのことで、繊維業界の技術向上と競争力アップとともに、繊維企業の苦境乗り切り支援を目指したものである」と語った。
TUFSの下、政府は繊維業界が機械設備の導入に際して行う資本支出の10％と利子支出の5％を補助する。これまでに3150クロー(US$6.45億)が補助され、内2632クロー(US$5.39億)が2008－09年を通じて支出された。繊維産業省は首相と蔵相に対し、今年の残された期間に繊維産業に対し一層の補助金支出を要請する方針と言う。
このほど支出される2546クローの内、最高額の643クローはタミールナド州の3286件の申請者に対して支出され、以下マハラシュトラ州1186件647クロー、パンジャブ州1543件352クロー、グジャラート州4051件275クローと続く。
一方、繊維産業省は、全国繊維政策(National Fibre Policy)を立案するため、同省のRita Menon次官を長とする41人のメンバーから成る作業グループを組織した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6日報じたところによると、2009年1－6月の対米繊維輸出は前年同期比12％の落ち込みを見た。下半期の受注も極めて厳しい状況にある。米国商務省の発表によると、バングラデシュやベトナムの対米繊維輸出は同期にそれぞれ10％と3％増加しており、ベトナムは対米繊維輸出国中3位に浮上した。中国の対米繊維輸出は同期に3％下降した。
米国が2009年1－5月の間にインドから輸入した衣料品(apparel products)は9％、非衣料品は17％、それぞれ下降、また非衣料品の中では糸(yarn)の輸入が47％、布地(Fabric)の輸入が24％、それぞれ下降した。