【ニューデリー】過去4四半期連続してマイナス成長を記録して来たトラック販売は7月に8.33%のプラス成長を回復した。
インディアン・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月6/9日、インド運輸調査訓練基金(IFTRT:Indian Foundation of Transport Research and Training)発表のデータを引用し報じたところによると、5~49トン・カテゴリーのトラックの7月の販売台数は1万6265台と、昨年同月の1万5014台に比べ8.33%増加した。内訳は5~7.5トンの軽商用車(Light commercial vehicle)が前年同月の2254台から2820台に25.11%、8~12トンの小型商用車(Intermediate commercial vehicle)が同2482台から3023台に21.79%、15~16.2トンの中型商用車(Medium commercial vehicle)が同3918台から3101台に-20.85%、25.2~31トンの多軸車両(Multi-axle vehicle)が同6370台から6021台に-5.48%、30~49トンの多軸トレーラー/車両(Multi-axle trailer/vehicle)が同1181台から1290台に9.22%、それぞれ増加した。
昨年(2008-09)通年のトラック総販売台数は16万4518台と、前年の26万8360台に比べ39%減少した。
低利の購入ローンが比較的容易になったことと、製造業部門の活動が活発化したことが、7月のトラック販売がプラス成長に転じた主因と見られるが、建設部門の需要は依然マイナスを記録している。
インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)のDilip Chenoy理事長(director general)によると、7月の販売がプラスに転じた主因は、昨年同月に40%近い減少が記録され、比較の対象が極めて低水準だったことが挙げられる。
インド最大の商用車メーカーTata Motorsの7月の車輌販売台数は昨年同月比18%増の4万8054台、内商用車の販売台数は前年同月の2万2381台から2万8408台に27%増加、中大型商用車販売も6%増加した。
しかし国内第2の商用車メーカーAshok Leylandの7月の商用車販売台数は前年同月の5502台から3560台に35%減少した。この内バスが同1907台から974台に48%、トラックが同3507台から2516台に28%、それぞれ下降、輸出も前年同月比28%減の505台にとどまった。