2009-08-11 ArtNo.42521
◆カルナタカ州政府、300キロ鉄鋼産業コリドー計画
【チェンナイ】カルナタカ州政府は、原子力発電所や港湾、さらには高速鉄道リンクも備えた全長300キロの『鉄鋼産業コリドー(steel corridor)』の開発を計画、これを梃子に2万クロー(US$40.98億)の鉄鋼プロジェクト誘致を目指している。
ビジネス・スタンダードが8月8日伝えたところによると、インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)がこのほど主催した『Suminfra 2009(summit on Sustainable PPPs in Infrastructure)』の会場でカルナタカ州政府のV Madhu総務次長は以上の消息を語った。
それによると、鉄鋼産業コリードーは、カルナタカ州東部のBellary-Hospet鉄鉱山ベルト付近に開発される。単なる鉄鉱石の産地から、鉄鋼付加価値産業の拠点に生まれ変わることを目指す州政府は、National Mineral Development Corporation (NMDC)、Tata Steel Ltd(TSL)、JSW、Brahmani River Pellet Limited (BRPL)等の、鉱業会社や鉄鋼メーカーにプロジェクトへの参加を呼びかけ、既に少なからぬ企業が関心を表明している。これらの企業は、それぞれ年産200万トン規模の製鋼施設を設けることができる。
道路建設や、500平方キロの産業パーク用地の選考作業等、関係インフラの開発が着手され、HubliとAnkolaを結ぶ鉄道の敷設作業も進められている。2万クローの鉄鋼プロジェクト誘致により、20万人分前後の就業機会も創出される。タウンシップも開発され、西部海岸のTadriには新たに港湾が設けられる。州政府はまた原子力委員会(AEC:Atomic Energy Commission)の委員長とTadri地区に原子力発電所を設ける問題も協議していると言う。
|