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2009-08-07 ArtNo.42515
◆6月の輸出27%、輸入29%ダウン
【ニューデリー】インドの6月の商品貿易は、国内経済の低迷と最大市場米国と欧州連合(EU)の不振に祟られ、輸出は連続9ヶ月、輸入も連続6ヶ月のマイナス成長を記録した。
インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが8月4日、商工省の発表を引用し報じたところによると、今年6月の輸出額は前年同月の177億3000万米ドルから128億1000万米ドルに27.7%、輸入は同268億5000万米ドルから189億7000万米ドルに29.3%、それぞれ減少した。この結果、貿易赤字は昨年同月の91億2000万米ドルから61億6000万米ドルに32.4%縮小した。
石油輸入は昨年同月の101億1000万米ドルから49億9000万米ドルに50.6%減少し、総輸入縮小の主因になった。非石油輸入も昨年同月の167億3000万米ドルから139億7000万米ドルに16.5%減少した。
この結果、第1四半期(2009/4-6)の輸出は前年同期の515億4000万米ドルから354億3000万米ドルに31.3%、輸入は同801億8000万米ドルから509億2000万米ドルに36.5%減少した。貿易赤字は286億4000万米ドルから155億米ドルに縮小した。
Nomura SecuritiesのエコノミストSonal Verma氏によると、輸出のマイナス成長は主に比較対象になる前年同期が好調だったことに伴うベース効果(base effect)によるもので、少なくとも更に1四半期は持続するものと見られる。非石油輸入は前月に比べ改善が見られ、輸出不振も最悪の時期は乗り越えたと言える。
信用格付け会社Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)のDharmakirti Joshi主任エコノミストは、「世界のどこにも新規需要が見いだせないことから、貿易数字は驚くに当たらない。輸出業者に対する政府の支援は、地元業者の競争力を多少高めることはできても、需要そのものが低迷しているため、目立った輸出の拡大にはつながらない」と指摘した。
商工省オフィシャルも、「今のところ海外にポジティブな需要は見あたらないが、2009-10年下半期に改善を期待する」と語った。同氏によると、他のアジア諸国の輸出もマイナス成長に陥っており、シンガポールは14ヶ月、中国は8ヶ月連続のマイナス成長を見ている。しかし大部分のアジア諸国の6月の落ち込み幅は前月を下回ったと言う。
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