2009-08-04 ArtNo.42500
◆今年のIT-BPO輸出成長率4-7%:Nasscom予想
【チェンナイ】情報技術(IT)-BPO(business process outsourcing)産業の今会計年度(2009-10)の輸出収入は、昨年比4~7%増の480億-500億米ドルと、インドソフトウェア産業史上初の一桁成長にとどまる見通しだ。
インディアン・エクスプレスとデカン・ヘラルドが7月30/31日伝えたところによると、ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Service Companies)は7月29日、当地で『インドIT-BPO部門の2008-09年の成果と2009-10年の展望』と題する年次調査報告書を発表、「世界的な景気の後退と大企業のIT支出削減が成長鈍化の主因」指摘した。
2008-09年の輸出収入は前年の404億米ドルから463億米ドルに16.3%、国内売上げは同4万7000クローから5万7000クロー(US$125億)に21%、総収入は同520億米ドルから588億米ドルに13%、それぞれ増加した。
輸出売上げの内訳を見ると、ITサービスが14.7%増の265億米ドル、BPO売上げが16.5%増の127億米ドル、エンジニアリング・サービス売上げが11%増の71億米ドルを、それぞれ記録した。
グローバル・デリバリー・センターは2007年以来35%の成長を遂げており、国内アウトソーシング売上げは2008-09年に32%、国内BPO売上げは40%、それぞれ成長した。
2009-10年のIT-BPO国内売上げは前年比15-18%増の6500億~6700億ルピー(US$133.2億-137.3億)に達するものと見られる。
昨年IT-BPO産業は前年比10%増の220万人を新規雇用した。内ITサービス輸出部門が92万2000人、BPO輸出部門が78万6000人を占めた。今年のIT-BPO産業の新規雇用は全体でも数万人にとどまる見通しだ。
米国は依然として最大の輸出市場で、他の地域市場が急速に追い上げているものの、今後もその地位を維持するものと見られる。
IT-BPO産業は、中東等の地理的な新市場や、米国欧州等、既存市場の新領域、さらには国内の中小企業、ヘルスケア、公益事業、エネルギー部門等の開拓を図り、持続的成長を目指す必要がある。例えばフォーチュン500市場と非フォーチュン500市場はほぼ同規模であり、国内においても中小企業市場は大企業市場に匹敵する潜在性を備えていると言う。
2008-09年度のITサービス輸出番付:①Tata Consultancy Services/ AInfosys Technologies Ltd/③Wipro Ltd/④HCL Technologies Ltd/⑤Tech Mahindra Ltd/⑥Patni Computer Systems Ltd/⑦MphasiS Ltd/⑧Oracle Financial Services Software Ltd/⑨Aricent Technologies (Holdings) Ltd/⑩CSC India Pvt Ltd/⑪Larsen & Toubro Infotech Limited/⑫Prithvi Information Solutions Ltd/⑬Polaris Software Lab Limited/⑭MindTree Ltd/⑮Mascon Global Ltd/⑯3i Infotech Ltd/⑰HSBC Software Development (India) Pvt. Ltd/⑱Hexaware Technologies Limited/⑲Mastek Ltd/⑳Sonata Software Ltd。
2008-09年度BPOサービス輸出番付:①Genpact India Pvt Ltd/②WNS Global Services (P) Ltd/③IBM-Daksh Business Process Services Pvt. Ltd/④Wipro BPO/⑤Tata Consultancy Services BPO/⑥Firstsource Solutions Ltd/⑦Aditya Birla Minacs Worldwide Ltd/⑧Aegis Ltd/⑨Infosys BPO/⑩HCL BPO/⑪EXL Service.com (India) Pvt Ltd/⑫Intelenet Global Services Ltd/⑬Hinduja Global Solutions Pvt Ltd/⑭24/7 Customer Pvt Ltd/⑮MphasiS BPO。
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