1995-02-08 ArtNo.425
◆<星>SGSトムソン、半導体研究にS$4500万投資
【シンガポール】SGSトムソン・マイクロエレクトロニクス・アジア・パシフィックは向こう5年間にシンガポールにおけるセミコンダクター研究活動に4500万Sドルを投資する。
パスカル・ピストリオ重役(CEO)が6日明らかにしたところによれば、同社は国家科学技術局(NSTB)からの補助も得、デジタル・シグナル・プロセッサーの設計、製造技術の洗練、シリコン・ウエハー処理技術の改善、CMOS技術の高度化、先進的パッケージング技術の応用等に関わる研究活動を進める。マルチメディア用の初のデジタル・チップは向こう2年以内に商業化が可能となる。これに伴い同社の研究開発(R&D)人員は100人に倍増され、年間R&D支出も1000万Sドルに拡大される。また今年末までに新ウエハー製造工場をシンガポールに建設すべきか否かを決定する。同社は6億米ドルを投じてアジア市場向け8インチ製品を製造する新工場を建設する計画で、シンガポールはその主要な候補地とされている。着工が決まれば97年末までに完成する見通しだ。日本を除くアジア太平洋地域の93年の同社売上は4億6100万米ドルで、同社営業額の4分の1を占めた。SGSトムソンはフランスのCrollesにおける既存工場の他、アリゾナ州フェニックスとシシリー島に目下新工場を建設中だ。昨年シンガポールのアンモーキオ工場は10万ウエハーを製造、またトアパヨ工場はセミコンダクター4200万個を製造したと言う。(ST,BT,LZ:2/7)
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