2009-08-04 ArtNo.42497
◆民間航空会社2007-08年に合計4.9億損失計上
【ニューデリー】国内線を運航する民間航空8社は2007-08年に合計2400クロー(US$4.92億)以上の損失を計上した。こうした中で、タミールナド州Chennai拠点のParamount Airwaysは2006-07年と2007-08年に利益を計上、これら8社の中で過去3年間に2年連続して利益を計上した唯一の民間航空会社になった。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月31日報じたところによると、Praful Patel民間航空相は30日の国会答弁の席上、以上の数字を明らかにした。それによると、2007-08年にParamount Airwaysは1.17クロー(US$24万)の利益を計上したが、他社は何れも赤字で、Kingfisherは408.91クロー(US$8379万)、Jet Airwaysは253.06クロー(US$5185万)、その完全出資子会社JetLiteは441.5クロー(US$9046万)、Go Airは174.76クロー(US$3581万)、SpiceJetは133.51クロー(US$2736万)、Air Deccanは798.35クロー(US$1.64億)、IndiGoは234.75クロー(US$4810万)の損失を、それぞれ計上した。
2006-07年には、Jet Airwaysは27.94クロー(US$57万)、Paramountは1.63クロー(US$33万)の利益を上げたが、他社は揃って損失を計上した。Paramountは創業初年度の2005-06年には17.77クロー(US$364万)の損失を計上、この年はJet Airwaysが唯一538.76クロー(US$1.10億)の利益を出した。
Paramountは2007年に4285万キロ飛行し乗客56万1000人を輸送、翌年は4077万キロを飛行し63万人を輸送した。同社は2008年9月にグジャラート州Ahmedabadに乗り入れるまでは、主に南部の都市を中心に運航していたが、その後マハラシュトラ州Pune/Goa/西ベンガル州Kolkata/アッサム州Guwahati/トリプラ州Agartala/Delhiにまで航路を拡張した。
アナリストはParamount Airwaysが、航空燃料に一律4%の販売税が課される小型機を使用していることが、黒字経営を実現できた主因と見ている。同社はEmbraer5機を保持している。他の航空会社は、航空燃料に4~30%以上の販売税が課されるBoeingやAirbusの大型機を使用しており、これにより燃料コストが40~45%増しになっている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとインディアン・エクスプレスが8月2日伝えたところでは、Praful Patel民間航空相は1日「政府は民間航空会社を財政面で支援することはできない」と語った。
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