【ムンバイ】インド経済監視センター(CMIE:Centre for Monitoring Indian Economy)は、鉄鉱石と石炭の長期契約価格の下降が予想されることから、鉄鋼価格も今年9月末までに3~5%下降するものと予想している。
デカン・ヘラルドが7月28日報じたところによると、CMIEは月例報告の中で、今後3ヶ月間に各種スチール製品が3~5%値下がりすると見通している。国内鉄鋼価格は、国際水準を7~8%上回っており、このことは国内鉄鋼価格がまだ底入れの段階に至っていないことを示している。
国際鉄鋼価格は6月に上昇に転じたが、世界的に設備過剰状態にあるため、こうした値上がりが長続きすることはない。国内鉄鋼価格も国際鉄鋼価格の動向に倣った動きをするものと見られる。
鉄鋼価格は依然不安定だが、建設部門で使用される条鋼に対する健全な需要と、下半期に予想される住宅建設の活発化に伴い、鋼材需要の回復基調は2009-10年を通じて維持されるものと見られる。2008-09年に1%増加したインドの鉄鋼生産は、2009-10年には6.5%の伸びが予想されると言う。