【ニューデリー】経済全般が低迷する中、インドのFMCG(fast moving consumer goods)産業は、農村部の強い需要に支えられ、2008-09年にほぼ15%の成長を実現した。
デカン・ヘラルドが7月24日報じたところによると、インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)と市場調査会社Technopak Consultantsは23日、以上の共同調査結果を発表した。それによると、インドのFMCG市場規模は現在の12万クロー(US$245.88億)から2018年までに3兆5500億ルピー(US$700億)に拡大するものと見られる。政府が進める『全国農村雇用保証計画(NREGS:National Rural Employment Guarantee Scheme)』等の農村振興策により、農村部の購買力が急速に増大、FMCG市場の成長を牽引する見通しと言う。
一方、インディアン・エクスプレスが24日伝えたところによると、インド小売り産業は、アパレル及びFMCG部門の堅調な伸びに支えられ、年率9%の成長を遂げ、2012年までに5210億米ドルの市場規模を備える見通しだ。Bharti RetailのVinod Sawhny重役(COO)はこのほど以上の見通しを語った。それによるとインドの小売り市場は現在3500億米ドル前後だが、組織部門はこの内4%を占めるに過ぎないと言う。