【ムンバイ】国営ガス供給会社GAIL Indiaは、①天然ガス輸送網、②石油化学、③都市ガスを将来の成長領域と見、これら3業務に照準を合わせ、2011-12年までに年商5万クロー(US$102.45億)の実現を目指す。
インディアン・エクスプレスが7月20日報じたところによると、GAILのUD Choubey会長兼MDはこのほど同紙に以上の抱負を語った。
それによると、既に7000キロ以上の天然ガス・パイプラインを保持する同社は第11次五カ年計画期間に新たに5000キロのパイプラインを敷設することを目指している。これには幹線網と支線網が含まれる。GAILは現在148mmscmd(metric million standard cubic meter per day)の天然ガス輸送能力を備えている。
GAILはパイプラインの中継点を設ける200都市以上を都市ガスの潜在市場としても注目している。GAILは今後10年がインドに都市ガスを普及させる好機と見ており、同目標を実現するため既にGAIL Gas Limitedと言う子会社も設けている。同社は230都市をリストアップし、都市ガス・プロジェクトを推進する計画だ。
石油化学事業に関しては、ウッタルプラデシュ州Pataの石油化学プラントの年産能力を現在の41万トントンから先ず50万トンに、最終的に80万トンに拡張する。また合弁会社Brahmaputra Cracker and Polymer Limitedを通じて5460クロー(US$11.19億)を投資、アッサム州Dibrugarh県Lepetkataに年産28万トンの石油化学コンプレックスを設ける。工期は2007年9月から60ヶ月で、エチレン年産22万トン、プロピレン同6万トンのキャパシティーを備える。GAILはインド国内に少なくとももう1カ所、別に国外に1カ所、石油化学コンプレックスを設ける計画と言う。