【チェンナイ】タミールナド州南部の産業都市CoimbatoreとTirupurの企業は総額5万クロー(US$102.45億)の負債を抱え呻吟している。
ビジネス・スタンダードが7月20日報じたところによると、コインバトール拠点の南インド工学製造業者協会(SIEMA:Southern India Engineering Manufacturers' Association)は同業界け銀行負債が2万クロー(US$40.98億)に達するとしており、この他、同市の繊維産業は1万5000クロー(US$30.74億)、ティルプール市の衣料産業は6000クロー(US$12.29億)の負債を抱えている。公共・民間部門の銀行・金融機関も、同地域の産業界に対する貸し付け残高が4万クロー(US$81.96億)を超えることを認めている。
主要な債務者は、鋳物、自動車部品、ポンプ・セット、繊維機械、工業用バルブ等のエンジニアリング業界に集中しており、こうした業界は同地域の産業労働者の40%を雇用している。これら業種の稼働率は50%下降し、SIEMAによるとコインバトールだけで10万人以上が解雇された。
こうした業界の苦境にはリセッションだけではなく、電力の供給不足も大きく影響しているようだ。またティルプール輸出協会(Tirupur Exports Association)によると、ティルプールの衣料品の輸出価格は中国のそれを20%、バングラデッシュのそれを30%上回っており、このことが輸出不振の主因になっている。ティルプールの衣料品輸出は2006-07年の1万1000クロー(US$22.54億)から2008-09年の9500クロー(US$19.47億)に下降した。
タミールナド家内工業・小規模事業者協会(TACT:Tamil Nadu Association of Cottage and Micro Enterprise)によると、TACT傘下の3万5000社以上の企業は約7000クロー(US$14.34億)の負債を負うているが、これまでに1000社以上が倒産し、5万人以上が職を失ったと言う。