2009-07-24 ArtNo.42461
◆インフラ産業成長率、16ヶ月来最高の6.5%マーク
【ニューデリー】セメントと石炭生産の二桁成長に支えられ、中核インフラ産業6業種の6月の成長率は6.5%と、前月の2.8%及び昨年同月の5.1%を上回り16ヶ月来の最高をマーク、景気の復調を窺わせた。
インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月24日伝えたところによると、とは言えこれは主に比較対象になる昨年同期の数字が低水準だったことに伴ういわゆるベイス効果(base effect)によるもので、実際のところ石油製品と炭素鋼完成品を除く4品目の生産量は前月を下回った。しかし多くのエコノミストは景気復調の兆しとして、歓迎している。
石炭生産は過去2年来最高の14.7%(6.1%)と、昨年同期(括弧内の数字、以下同様)の2倍以上伸びを見、インフラ産業全体の成長を牽引した。とは言え石炭生産の絶対量は3933万トンと過去10ヶ月来の最低にとどまった。
セメント生産の成長率も目覚ましい12.8%(6.6%)をマークしたが、生産量そのものは過去5ヶ月来最低の1710万トンにとどまった。
原油生産の伸びは4.0%(-4.7%)と低水準だが、それでも2007年8月以来の最高の伸び率となった。これは主に新油田の開発がなされず、国内油田の生産が低迷しているため。
電力生産は、産業部門の需要増大を反映し7%(2.6%)の成長を見たものの、生産量そのものは今年2月以来最低の6万2645.5MW(メガワット)にとどまった。
石油精製の伸びは-3.7%(5.6%)と振るわず、炭素鋼完成品の伸びは5.3%(10.4%)を記録した。
この結果、第1四半期の中核インフラ産業成長率は4.8%(3.5%)と、昨年同期を上回った。部門別に見ると、原油-1.3%(-0.1%)、石油精製-4.1%(3.3%)、石炭12.7%(8.4%)、電気5.8%(2.0%)、セメント12.1%(5.8%)、炭素鋼完成品4.8%(3.5%)と、石炭/電気/セメント/炭素鋼完成品の伸び率が昨年同期の伸びを上回った反面、原油/石油精製は何れもマイナス成長を記録した。
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