2009-07-21 ArtNo.42455
◆広告支出急増、景気復調の兆し:Zenith Optimedia
【ムンバイ】大部分の業種の広告支出が急増しており、このことは2009年第3四半期もしくは第4四半期の景気復調を暗示している。グローバル・メディア・サービス会社Zenith Optimedia (ZO)オフィシャルはこのほど以上の見通しを語った。
Zenith Optimedia IndiaのPavan Chandra重役(MD)によると、インドは高い貯蓄率と強い農村需要に支えられ、世界的景気後退の影響をそれほど受けていない。不動産/航空/一部の金融部門を除き大部分の業種の広告支出が依然力強い成長を遂げている。このことは2009年第3/第4四半期の景気回復を暗示している。
しかし今後の広告支出は雨期の動向に左右される。2008年の第3/第4四半期はインドにとって最悪の時だったが、その後復調の兆しが生じた。しかし状況は若干複雑で、広告の量からすれば、TV広告が大幅に伸びているが、先行きを予想する際には、メディア価格の下降を配慮せねばならない。その一方でクリケットと総選挙の広告には、プレミアムが付いたため、この種の広告費用は上方修正する必要がある。
全世界の広告市場に目を向けると、中国が英国を追い越し、第4位に浮上した。インターネット広告は今年10%の成長が見込まれ、2011年までに世界広告市場全体の15.1%のシェアを占める見通しだ。
世界的には先行き不透明感が深まり大部分の業種の企業が売上げの下降を見越してコスト削減を図る中、広告予算は最悪の水準に落ち込んでいる。第1四半期の成長率が予想を下回ったことから、同社は、2009年の広告支出成長予測を今年4月に発表した-6.9%から-8.5%にさらに下方修正したと言う。
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