【ニューデリー】Dayanidhi Maran繊維産業相は、新年度予算案に盛り込まれた諸施策により、繊維産業の成長率が7~8%に加速すると予想した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月8日伝えたところによると、新年度予算案に関して7日記者会見したMaran繊維産業相は「繊維産業省の成長戦略は、予算案の諸施策と密接にリンクすることを通じ、繊維産業の開発を加速し、輸出成長率を回復することを目指している」と語った。
それによると、輸出加速を目指す2つの刺激措置の予算は4090クロー(US$8.38億)から4500クロー(US$9.22億)に引き上げられ、技術向上基金(TUF:Technology Upgradation Fund)に対する割り当ても3140クロー(US$6.43億)増額された。これにより借入申請者のバックログは一掃され、業界の近代化と投資が加速される見通しだ。総合的繊維産業パーク(SITP:Scheme for Integrated Textile Parks)事業への割り当ても397クロー(US$8135万)に拡大された。
手織り機クラスターをタミールナド州と西ベンガル州に各1カ所、力織機クラスターをラジャスタン州に1カ所、カーペット・クラスターをジャム&カシミール州Srinagarとウッタルプラデシュ州Mirzapurに各1カ所、それぞれ設ける。
Maran繊維産業相は業界の意見を聴取し、問題が有れば、大蔵省に提起、一層の改善を図る。同相は代表団を率いて7月21日に訪日、新市場の開拓を図ると言う。
しかし、インド繊維産業連盟(CITI:Confederation of Indian Textile Industry)は、消費税率の4%から8%への引き上げは、産業界のコスト・アップにつながるだけでなく、製品の値上がりにつながると懸念を表明している。
またインド商工会議所(ICCI:Indian Chamber of Commerce and Industry)Coimbatore支部のMahendra Ramdas会頭は、「新年度予算案は国内繊維産業の苦境脱出に何ら貢献しない」と不満を述べた。