SEAnews 2009-07-10 ArtNo.42420

【ニューデリー】インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)が8日発表したところによると、6月の二輪／三輪／四輪車を含む自動車の総販売台数は14.26％増加した。この内、内乗用車(car)は7.8％、二輪車は17％それぞれ増加したが、商用車販売は12.51％の落ち込みを見た。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズが7月8／9日報じたところによると、自動車の6月の国内販売台数は昨年同月の80万1605台から91万7100台に14.26％、乗用車輌(passenger vehicle:乗用車＋多用途車)のそれは同12万9536台から14万243台に8.29％、乗用車のそれは同9万9741台から10万7531台に7.81％、二輪車のそれは同60万1941台から70万6937台に17.44％、モーターサイクルのそれは同47万3899台から55万833台に16.23％、スクーターのそれは同11万1000台に24％、三輪車のそれは同2万9804台から3万3727台に13.17％、それぞれ増加した。
しかし商用車の6月の販売台数は昨年同月の4万1369台から3万6193台に12.51％減少した。内、中・大型商用車は同31％減の1万5659台、軽商用車は同10％増の2万534台だった。中・大型商用車の販売台数は、前月に比べると28.55％増加した。
二輪車、軽商用車、乗用車の好調に支えられ、6月の自動車販売の伸びは5月の8.86％から14.26％に加速した。乗用車販売は、Maruti Ritz、Fiat Grande Punto、Honda Jazz等の最近発売された新モデルに牽引された。公共部門銀行の金利引き下げも、自動車業界の復調に貢献した。乗用車メーカー13社中7社の販売がプラス成長を記録した。Marutiは11.7％増の5万4693台、Hyundai Motorsは5％増の2万3103台を販売、Tata Motorsの乗用車販売も3％増加した。
今年第1四半期(2009/4-6)の自動車販売台数は昨年同期比11.24％増の270万台を記録した。同伸び率は昨年同期の約8％を上回っている。政府の景気刺激措置や、第6次昇給委員会の昇給勧告、公共部門金融機関の金利引き下げが、こうした復調に寄与したものと見られる。しかし今年の余す3四半期の見通しは雨期の動向に大きく左右されるものと見られる。モンスーンは両靭の剣で、取り分け農村部の売上げを占う鍵になる。
第1四半期の乗用車輌販売は昨N同期の40万1475台から41万6763台に3.81％増加したが、昨年同期の15％の伸びを下回った。これは主に多用途車(utility vehicle)の販売が7％の落ち込みを見たため。20％の消費税と約1万5000ルピーの付加税(additional duty)が多用途車の売上げを鈍らせた。
第1四半期の商用車販売台数は昨年同期の11万1136台から9万6835台に12.87％下降した。中でも中・大型商用車の販売が36％ダウンした。
第1四半期の三輪車の販売は昨年同期の8万5398台から9万1287台に6.9％増加した。三輪車販売の伸びは主に貨物車の売れ行きに支えられた。
第1四半期の二輪車販売台数は昨年同期の186万5767台から213万5869台に14.48％増加した。
一般人のための予算を標榜する新年度予算案は、景気刺激策も手伝って今後の自動車販売にプラスに作用するものと予想されている。