2009-07-07 ArtNo.42409
◆Binani Zinc生産能力3倍に、5月の国内生産17%増加
【ムンバイ】国内第2の亜鉛メーカーBinani Zinc Ltd (BZL)は、インフラ領域における需要拡大に乗じ、亜鉛の製造能力をほぼ3倍に拡大することを目指している。一方、国内最大の亜鉛メーカーHindustan Zinc (HZL)が不断に設備能力を拡張する中、5月の国内亜鉛生産は前年同月比17%の伸びを見た。
ビジネス・スタンダードが7月3日伝えたところによると、BZLはケララ州Binanipuramにおける既存工場の年産能力を3万8000トンから5万トンに拡張するとともに、ラジャスタン州に年産5万トンに新製錬施設を設ける計画だ。両プロジェクトは何れも2011年までに商業生産を開始することが目指される。
BZLはまた、Rajasthan State Mines & Minerals Ltd(RSMML)/Gujarat Mineral Development Corporation(GMDC)と、65:25:10の出資率で資本金5クロー(US$106万)の合弁会社RBG Minerals Industries設け、亜鉛鉱山の開発に乗り出す。目下、BSLは原料の亜鉛鉱をオーストラリアとブラジルから輸入している。これに対してHZLはラジャスタン州Udaipurに独自の亜鉛鉱山を保持している。このためBSLの利益率はHZLを大幅に下回り、劣勢に立たされている。
ビジネス・スタンダードが1日報じたところによると、HZLの5月の亜鉛生産量は4万6801トンと、昨年同月の4万698トンを15%上回った。これに対してBZLの5月の生産量は3672トンと、前年同月の2407トンに比べ52.56%増加した。
今年初2ヶ月(2009/4-5)の国内亜鉛生産量は10万661トンと、昨年同月の8万6395トンに比べ16.51%増えた。HZLの生産量は昨年同期の8万2316トンから9万3587トンに14%、BZLのそれは4079トンから7074トンに73.42%、それぞれ増加した。
HZLの2008-09年の亜鉛年産能力は前年の58万1000トンから66万9000トンに、鉛のそれは同8万5000トン(?)から8万5000トン(?)に、それぞれ増加した。HZLは目下3万6000クロー(US$76.61億)を投じラジャスタン州Udaipurの既存工場に隣接して年産21万トンの亜鉛製錬施設と年産10万トンの鉛製錬施設、そして160MW(メガワット)の発電施設を設ける第3段階の拡張計画を進めており、2010年までに亜鉛と鉛の生産で世界のトップに立つことを目指している。鉱山の年産量もこの間に710万トンから990万トンに拡大される。
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