SEAnews 2009-06-30 ArtNo.42386

【ニューデリー】Dayanidhi Maran繊維工業相は24日同省の100日アジェンダを発表した。100日アジェンダは第二次統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)政権の発足に際してManmohan Singh首相が提起した概念。Maran繊維工業相は同アジェンダの中で一連の政策やイニシアチブを発表した。これには技術向上基金計画(TUFS:Technology Upgradation Fund Scheme)適応領域の拡大、総合繊維パーク計画の拡張、全国繊維政策(NFP:National Fibre Policy)作業委員会の組織、Cotton Corporation of India (CCI)の綿花買い上げ予算に対する1660クロー(US$3.53億)の追加割り当て、が含まれる。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとインディアン・エクスプレスが6月25日、Maran繊維工業相の記者会見における発言を引用し報じたところによると、同省の100日アジェンダは、近代化と新技術の導入等を通じ、農業に次ぐ国内第2の就業人口を有し、商品輸出の13.5％に貢献する繊維産業に従事する人々の生産性と福祉を最大限に高め、国際競争力を強化、強力なブランド資産を構築することを目指している。
こうした措置には①アンドラプラデシュ州Visakhapatnamとグジャラート州Suratにおける総合的繊維パークの開発、②第12次五カ年計画終了時(2012年3月末)までに力織機／小規模業者等、分散部門へのTUFSの拡大適応、③手織りばた／手工芸製品の電子マーケッティングが含まれる。
繊維工業省は、④別に15カ所に繊維産業パークを設ける計画を、総理府計画委員会と大蔵省の代表から成る『支出財政委員会(EFC:Expenditure Finance Committee)』に提出する。同計画の下、政府は40クロー(US$851万)を上限にプロジェクト・コストの40％までの出資もしくは補助を引き受ける。
この他の施策には、⑤織工5000人の訓練計画、⑥織工15万人の健康保険計画、⑦技術労働者10万人の訓練計画、⑧養蚕振興、⑨ジュート製買い物袋／その他のジュート製品の普及計画、⑩技術労働者50万人分の身分証明カードを今会計年度内に発行する計画が含まれる。
主要市場の欧州連合(EU)と米国における需要の減退から2008－09年の繊維製品輸出額は217億5000万米ドルと、前年比約2％の落ち込みを見た。この結果、ここ数ヶ月間に繊維産業就業者70万人が職を失ったと言う。