2009-06-23 ArtNo.42363
◆西ベンガル州政府、毛派インド共産党の非合法化検討
【ニューデリー】西ベンガル州政府はインド共産党毛沢東主義派(CPI Maoists)を、他州におけると同様、西ベンガル州においても非合法化すべきだと言う中央政府の勧告を真剣に検討する。西ベンガル州のBuddhadeb Bhattacharjee首席大臣は、土曜当地でManmohan Singh首相及びP Chidambaram内相と会談後記者会見し、以上の考えを語った。
ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥーが6月20/21日伝えたところによると、この日、バッタチャルジー首席大臣から西ベンガル州West Midnapore県Lalgarh地区における毛派武装グループNaxalの掃討作戦について報告を受けたチダンバラム内相は、首席大臣に対し毛派武装グループに対する圧力を継続する一方、一般市民を巻き込むような全面的武力衝突は回避するよう求めた。内相は圧力の1つの手段として毛派CPIを非合法化するよう勧告した。現在、西ベンガル州の241郡中18郡が全面的もしくは部分的に毛派CPIの影響下にあると言う。
バッタチャルジー首席大臣によると、ナクサルに対する鎮圧作戦は一定の時間を要する見通しだ。中央政府は必要な際には一層の増援部隊を派遣することを約束した。中央政府はすでに中央警察予備隊(CRPF:Central Reserve Police Force)13中隊、国境警備隊(BSF:Border Security Force)6中隊に加え、精鋭Cobra forceも派遣している。
バッタチャルジー首席大臣は、記者会見の席上、Mamata Banerjee鉄道相に率いられる草の根会議派(TC:Trinamool Congress)が毛派とともに住民を扇動していると抗議した。西ベンガル州連立政権与党のインド共産党マルクス主義派(CPI-M)は、これ以前には国民会議派とTCが毛派にリンクしていると抗議していたが、この日首席大臣は、国民会議派に対する非難は控え、TCのみを非難した。それによると、住民蜂起の中核を成すいわゆる『警察の非道糾弾人民委員会(PCAPA:People's Committee against Police Atrocities/Police Santrosh Birodhi Janashadharaner Committee)』のリーダー、Chhatradhar MahatoはTC党員と言う。
ビジネス・スタンダードが22日報じたところでは、西ベンガル州政府がナクサルもしくは毛派CPIを非合法化する可能性は少ないようだ。CPI-MのPrakash Karat書記長(GS)によると、ジャールカンド州政府やチャッティースガル州政府はナクサルを非合法化したが、事態は全く改善していない。非合法化すれば、毛派は地下に潜行し、交渉の機会を失うだけと言う。
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