2009-06-19 ArtNo.42345
◆5月の植物油輸入2倍以上に増加
【チェンナイ】植物油輸入増加の勢いは5月も衰えず75万1000トンをマーク、昨年同月の36万1000トンに比べ2倍以上に増加した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月16日、インド溶媒抽出産業協会(SEAI:Solvent Extractors Association of India)の発表を引用し報じたところによると、5月の輸入量は前月の69万9000トンも上回り、過去3ヶ月来の最高を記録した。輸入植物油の内、食用油が69万6000トンを占め、残りを非食用油が占めた。
オイルイヤー年初7ヶ月(2008/11-2009/5)の植物油輸入量は504万3000トンと、前年同期の297万3000トンに比べ70%増加した。内、食用油輸入が479万トンと、前年同期の254万6000トンを88%上回った。昨年11月以降、植物油の月間輸入量はコンスタントに約60万トンをマークしている。パーム油のトン当たり価格は230米ドル以上に高騰したものの、植物原油の輸入関税が免除されているため、依然輸入の魅力は衰えていない。
クラッシュ・シーズンがなく、パーム関連油の月間輸入量が50万トンを超えるレベルを保つ見通しのため、旺盛な輸入は今年一杯持続するものと見られる。パーム油以外のいわゆるソフト・オイルの輸入は月間15万トンのレベルを維持する見通しのため、2009年10月までの月間植物油輸入量は65万~70万トンのレベルを推移するものと予想される。
SEAIのB.V. Mehta常務理事(ED)によると、旺盛な輸入が持続する理由の1つは、食用油の価格が、昨年同期を下回っており、食用油の消費も増えているため。目下、国内には100万~120万トンの植物油在庫が存在するものと見られる。この内、50万~60万トンは港湾に、残りはその他の流通過程に存在するものと予想される。
今シーズンの食用油輸入は約750万トンと予想され、内、非食用油は50万トン前後と見られる。これは主に国内における脂肪種子の生産量が予想を下回ったため。
精製・漂白・脱臭(RBD:refined, bleached and deodorised)パームオレインのトン当たり国際価格は、今年4-5月の間に48米ドル、パーム原油は同70米ドル、大豆原油は同57米ドル、ヒマワリ油は同45米ドル、それぞれ値上がりしたが、にも関わらず輸入の増勢は維持された。
パーム関連油が輸入植物油全体の86%を占め、大豆油/ヒマワリ油/西洋油菜油等のソフト・オイルが残りを占めている。オイル・シーズンにはパーム関連油が83%、ソフト・オイルが残りを占める。
ヒマワリ油の輸入は4月の6万6730トンから5月の3万100トンに減少、大豆油は逆に2万6206トンから4万8102トンに増加した。これら3種類のソフト・オイルの昨年の輸入量は無視できるほどの少量だった。
RBDパームオレインの輸入は4月の10万3000トンから5月の14万2000トンに増加したが、昨年5月の輸入量は僅か1万9000トンだった。パーム原油の輸入量は4月の43万1000トンから5月の44万5000トンに増加した。昨年5月の輸入量は26万5000トンだった。
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