SEAnews 2009-06-12 ArtNo.42324

【ムンバイ】インド通信設備業界の2008－09年度売上げは前年比20％増加し240億米ドルを突破した。しかし2007－08年の24％の成長には及ばなかった。
インディアン・エクスプレスが6月8日、Cybermedia research社の報告を引用し伝えたところによると、インドにおける携帯電話サービスの契約者は毎月1000万人以上増加、電話会社はこうした需要に応じるため設備拡張に努めている。このことが通信設備業界の売上げの伸びを牽引した。
通信設備業界売上げの内訳を見ると、電話会社向け設備の売上げが27％増の7万2616クロー(US$154.53億)、法人向け設備の売上げが15.4％増の1万5242クロー(US$32.43億)を記録した。またTech Mahindra／TCS／Wipro／Infosys／Sasken／Subex等によるソフトウェアの売上げが2万5152クロー(US$53.52億)に達し、GTL／ITI／TCIL等のWiMax及びテレコム・ターンキー企業の成長も目立った。
電話会社向け売上げの中では、Ericsson／Nokia-Siemens／Alcatel Lucent／Huawei／ZTE等、ワイヤレス・インフラ業者の売上げが3万3261クロー(US$70.78億)を記録した。
周波数域の割り当てや第三世代(3G)ライセンス入札の停頓が、テレコム設備産業の一層の成長を阻害しているが、新政府は、こうしたボトルネックを取り除き、成長の加速を図るものと見られる。
通信設備業界は、法人企業による、ビデオ会議／ワイヤレスLAN／ネットワーク・セキュリティー／ネットワーク記憶装置／音声ソリューション関連設備の購入拡大によっても恩恵を受けた。コスト削減と生産性の向上に関わる技術は潜在性の大きい成長領域と言える。
携帯及び固定電話端末の売上げは前年比6％増の2万6669クロー(US$56.75億)を記録した。携帯端末の値下がりに伴う農村部の需要が成長を牽引、売上げ全体に占めるシェア2位の座を維持した。