【ニューデリー】JSW Steel Ltd(JSL)は2日、今日の経済環境を配慮し西ベンガル州に年産1000万トンの鉄鋼プラントを設ける計画の着工を延期すると発表した。
ビジネス・スタンダードが6月3日報じたところによると、インド商工会議所協会(Assocham:Associated Chambers of Commerce and Industry of India)がこの日主催したセミナーの会場で、JSLのSajjan Jindal副会長兼MDは「経済環境が改善するまで、着工を多少遅らせることになる」と語った。西ベンガル州Paschim Medinipur県Kharagpur近郊Salboniにおける工事は来年3月に開始されるはずだったが、6~8ヶ月遅れる見通しだ。
JSLは昨年11月に西ベンガル州における総投資額3万5000クロー(US$74.48億)のプロジェクトの定礎式を催し、年産300万トンの第1期計画の投資額は1万~1万2000クロー(US$21.28億-25.54億)にのぼると述べていた。しかしその後資金難に陥ったJSLは今年初には、第1期計画の投資額を3分の2ほどカットし約4000クロー(US$8.51億)に縮小すると発表した。
ジャールカンド州にやはり年産1000万トンの鉄鋼プラントを建設する計画に関しても経済環境が改善するまで延期するのかとの記者の質問に、Jindal氏は、「目下必要な法的認可手続きを進めているところだ」と語った。